ベルギーにて・レンガと曇り空

ベルギー生活とその周辺を旅した記録

Iceland day 2-3: Aurora Hunting

オーロラ 、それは太陽活動と地球の磁場が織りなす光の絶景。太陽活動の大小や天気など、様々な条件が重なってその姿を表す。

アイスランドに経つ前から天気予報をくまなくチェックしていたが、大変残念なことに滞在中はずっと曇りまたは雨…太陽活動を示すkp値もかなり低い。これは、見えないかもね…としょんぼりしながらアイスランドに向かった。

しかし結果、見えた。モヤみたいなモワッとしたオーロラが。よくテレビや写真で見るカーテンみたいな壮大なオーロラではなかったが、兎にも角にも見えたのである。しかしそこに至るまでが大変だったので、ここに書き記していきたい。

まず、先述した天気。色々なアプリやウェブサイトを使って情報を集めていたが、雲りや雨だとそもそも地上からオーロラが見えない。しかし滞在中はずっと曇り。その時点でoh...という感じである。しかし山の天気のように変わりやすいという、アイスランドの気候を信じて旅立った。

続いてkp指数。太陽活動に関わる地磁気擾乱の大小を表していて、スケールは0-9まである。数値が高いと、カーテンみたいな強いオーロラが見られる可能性が高い。滞在中のkpは最大でも2の予報。低い。しかしゼロではない!と希望を捨てない。

最後にツアー。今回は事前に、とある会社のオーロラツアーを2日目の夜に申し込んでいた。ホテル発着の、ミニバンでオーロラを探しに行くツアー。

しかし当日、ツアー開始の2時間前に電話がかかってきて、weatherが良くないので今夜はキャンセルします、と言われた。服も着替えて魔法瓶に暖かい紅茶も入れて、準備万端だった矢先にこの一報。悲しみながらも次の日に予約を振替えて、パートナーとホテルの部屋でしばし呆然とする。

しかし我々は分かっていた。入念なリサーチにより、次の日はより、オーロラ発現の条件が悪くなることを。今日ツアーに行かないともうこの旅行ではチャンスがない!脳裏に、アイスランドに行ったことがある友人の言葉がよぎる。「見えるか見えないかではない、諦めるか諦めないかだ」。

ふと、日中のガイドさんに名刺を渡されたことを思い出した。それはガイドさんが所属するTravice社の名刺。

「とてもいいツアー会社だよ、またアイスランドに来たら連絡して」

いまこそがその時だ!名刺に載っている電話番号に迷わず電話をかけた。

 

我「今晩開催予定の、オーロラツアーで、ここのホテルまで拾って送ってくれるものって有りますか?!」

Travice「あるよー」

我「ほんと!?2名の空席ありますか?予約したいです!」

Travice「おーけー」

我「本当に今晩開催されるんですよね?!」

Travice「やるよー」

かくかくしかじかで、代わりのツアーを見つけることができた。パートナーが尊敬の眼差しでわたしを見ている。もっと尊敬してくれ。

人事を尽くして天命を待つ。

しかし会社によってツアーの決行条件は違うのだろうか…天気だけではなく、集まった人数とかも関係しているのだろうか…はたまたやる気の問題か…。

 

夜21時、ホテルにTravice社のミニバンが到着。私たちが車に乗り込むと、ほかに10人くらいの参加者がいた。

運転手兼ガイドさんはとても陽気な方で、10秒に一回冗談を飛ばしてくる。おそらく電話に出たのもこの人。こんな天気だけど、まぁ車飛ばして何がやってくるか見てみようか、とまったり出発。空は分厚い雲が覆っていて、幸先は微妙。途中でおそらく会社にてオーロラ情報を追っている別の社員さんと電話で情報交換をしながら、車を南東へと走らせていく。

しばらく走っていくと、

「Ooooohhhhh, you guys are so luckyyy」

とガイドさんが車を止める。ちょうど周囲を小高い丘に囲まれたあたり。街灯もなく、たまに道路を車が通り過ぎていくほかは、静寂が闇を包む。車を止めたその一帯だけ雲がはれ、美しい星空をのぞかせていた。

参加者はぞろぞろと車から降りる。私は美しすぎる星空に言葉を失った。オーロラを見に来たのだが、星空ツアーと銘打ってもいいような、こぼれそうな星空。人生の中で間違いなくナンバーワンである。月明かりがないので細かい星までしっかりと見える。写真に撮れないのが残念でならない。

寒さは風が弱いおかげで想像していたほどではない。もちろん、スノボ時代のアンダーアーマーのあったかインナー上下にヒートテック、ニット、ダウンにスキーウェアのズボンを着込み、靴下は超暖かいものを履いていたおかげでもある。帽子とマフラーと手袋は必須。スキー手袋があってよかった。寒がりなパートナーは貼るカイロを貼っていた。

 

ガイドさんがある方向に向けて三脚を設置し、懸命に何かをカメラで撮っている。そして、ほらきた!みたいなことを叫んで、カメラの画面を見せてくれた。

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「オーロラだよ!」

こ、これがオーロラ…。肉眼で見ると白く発光するモヤのような、ぼやっとした光だが、カメラの中の光はしっかりとグリーンに染まっていた。

「(条件がまだマシだった)昨日は見つけられなかった。君たちはラッキーだ!」

そこまでラッキーと言われるのは本当にラッキーなのだろう。天候とツアーキャンセルにより一度は諦めかけたオーロラ。いま見てる、嬉しい!

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光が強くなってきた。

しかしこれ以上強くなることはなく、参加者たちは順番に記念撮影をし、ガイドさんが作ってくれたうすーいココアを飲んだ後、オーロラツアーは終了となった。帰り道もガイドさんは懸命にオーロラを探してくれていた。昼間のガイドさんのことも思い出しながら、Travice社は素敵なガイドさんがたくさんいる、いい会社だなと思った。昼も夜もお世話になりました。

見えなくてもしょうがないと思っていたが、見えると嬉しいものである。カーテンみたいなオーロラは、またいつか。

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記念撮影。旅の思い出の一枚。