ベルギーにて・レンガと曇り空

ベルギー生活とその周辺を旅した記録

Musical: The Lion King

ディズニーのライオンキングが原作のミュージカルは、サヴォイホテルにほど近いLyceum Theatre ライセウム シアターにて上演される。

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印象的なライオンキングの弾幕がひらひら。

前日のハー マジェスティ シアターよりも一回り大きく感じる。
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上演前の様子。本日は目の前が通路の席を予約したので足下ゆったり。前に背の高い人が座る心配もなく快適である。

やはり昨日のシアターよりも大型だ。

舞台側のボックス席には太鼓がたくさん置いてあり、演奏者が音のチェックをしていた。木をくりぬいて作られた手で叩く太鼓。樽太鼓とでも言えばいいのか。こちらが何とも民族的な、自分の中の野生が目覚めるような、本能に訴えかけてくる音なのである。

いよいよ幕が上がり、ラフィキが出てくる。

 

あーーっ!つぃべんにゃーー!あらうぃーちわわっ!!

 

思わず、キターーー!と心の中で叫ぶ。

何を隠そうこの部分がライオンキングの中で1番好きなのである。開始1秒ですでにクライマックスである。

舞台の後ろで太陽が昇っていく。美しいコーラスがアフリカの朝焼けの景色を彩っていく。

サークル オブ ライフは生きとし生けるものすべてに捧げる賛歌である。自分の生きるこの時間も、地球が何億年も繰り返してきた命の流れのほんの一部なのだと否応無しに実感する。生きるって素晴らしい。いのちは尊い、だから素晴らしい。

歌が終わる頃にはズビズビしながらパートナーに鼻水をなすりつけていた。このまま心穏やかに眠れそうな勢いである。

しかし物語はまだ始まったばかり。元気一杯の子役のシンバが舞台の上を駆け巡る。

こちらの舞台転換もかなり大掛かりである。プライド ロックはしっかりとそびえ立ち、お父さんのムファサが無念に退場する場面も、遠近法を上手く使いながらヌーが渓谷を走り抜ける様子を表していた。

ライオンキングは、音楽が本当に良かった。もちろん、オペラ座の怪人も素晴らしかったが、それはどちらかというと俳優一人一人の才能がキラリと光る、という素晴らしさだった。

ライオンキングについては、アフリカ系を中心とした俳優陣の奏でる背景のコーラスが、心にどんどん入り込んでくる。もちろんメインどころの俳優陣の歌も素晴らしい(愛を探して、など)。だが、草木の揺れる音、風のそよぐ音、張り詰めた大気の空気などが、何層もの声のハーモニーで表現され、舞台であるサバンナの神秘的な美しさをより強調しているのだ。本当に美しい。日本で劇団四季のライオンキングを観たことがあるが、同じ歌でもアフリカ系の方が歌うと魂の震え方が何だか違う気がする。

ティモンとプンバァもお茶目で可愛かった。色々と時事ネタを入れてきたり他の作品のオマージュをしたり(ティモンがやさぐれる場面でアナ雪のレリゴーを歌ったり)クスクスと笑える場面がたくさん。

2日連続で耳が幸せで、今までで1番素敵な誕生日プレゼントをもらった。くれた本人はやはり最後は椅子に沈んでいたが。

また、見に行きたい。