ベルギーにて・レンガと曇り空

ベルギー生活とその周辺を旅した記録

Musical: Phantom of the Opera

In sleep he sang to me, in dreams he came...

ヨーロッパに行くと決めた時、色々やりたいなと思っていたことがあった。そのうちの一つが、ロンドンでミュージカルを見ること。今年の誕生日プレゼントはロンドンでミュージカルが見たい、というどこかのお嬢様のような願いを叶えてもらった。

ロンドンには大小様々な劇場がひしめき合っていて、それぞれの劇場で演じられている演目が異なる。今回はオペラ座の怪人とライオンキングを観ることに。パートナーには2つ?!と驚かれたがどうしてもどちらも譲れなかったのである。

初日はオペラ座の怪人をハー マジェスティ シアターにて観劇。19:30からのショーを予約し、30分前くらいにシアターに到着。

f:id:emaly:20190908223024j:image
f:id:emaly:20190908223014j:image

こじんまりした劇場。と言ってもしっかり三フロアあり、リッチなボックス席も。今回はStalls 地上階の席を予約。

オペラ座の怪人は、1909年にフランスの作家ガストン ルルーによって執筆された小説である。これを原作として様々な映画やミュージカルが作られていて、最も有名なものの1つがアンドリュー ロイド ウェバーによるミュージカルである。ウェバーといえばキャッツや、オズの魔法使いなども手がけた売れっ子作家である。

原作の小説は小学生の頃、図書館で借りて読んだ記憶があるが、オペラ座の怪人の面白さに気づいたのは高校生の頃に見た映画がきっかけである。

こちらは2004年にアメリカで製作された映画であり、ウェバーのミュージカルが元になっている。怪人役をジェラルド バトラー、クリスティーヌ役をエミー ロッサムが演じている。まぁとにかくジェラルド バトラーがかっこいい。歌も上手いがとにかくかっこいい。中二病のようなゴシックでミステリアスな雰囲気にあっという間に呑まれ、ターン!たららららーーん!というキャッチーな音楽も相まって印象的な映画となった。

それから時々ユーチューブでオペラ座の怪人の音楽を流しては、センチメンタルな気分に浸っていた。お気に入りの怪人&クリスティーヌはラミン カリムルーとシエラ ボッゲス。2人が役を演じたブロードウェイのオペラ座の怪人 25周年記念公演のYouTube動画がお気に入りだ。

幸運なことに他のミュージカルは何度か観劇したことはあるものの、オペラ座の怪人は初めて。ドキドキワクワクしながら、開演のベルが鳴った。

まず、舞台装置がかなり大掛かりで豪華。場面転換も頻繁にあり、床が上下したり階段が伸びたり床からろうそくが出てきたり、まさにオペラ座の怪人を演じるためだけの舞台である。そして生歌と生オーケストラの迫力はすさまじい。吐息までしっかり聞こえる距離感、演技がより凄みを帯びる。

本日のキャスト、怪人役はJosh Petermanでクリスティーヌ役はKelly Mathiesonだった。クリスティーヌはシエラ ボッゲスのイメージが私の中で強すぎて、最初はんん…と思っていたが舞台が進行するにつれ演技に引き込まれていった。そして凝った衣装にも注目してしまう。クリスティーヌのネグリジェ姿、刺激的すぎないか…小さな子も見ているのに!

クリスティーヌは綺麗だし怪人はセクシー。セクシー、というのは怪人にとってとても重要な要素である。セクシーで危険だからこそ、ダメだとわかっていても本能的に惹かれてしまうのである。分かるよクリスティーヌ、でもラウルを選んだ方が絶対に幸せになれるよ。ラウルと結婚して怪人を愛人にするのが良いと思うよ。

ただ、怪人役の方、少し背が…。私の中の怪人はもっと大男なのだ。高いヒールを履いたらクリスティーヌが追い抜いてしまうのではないか。視覚的に少し残念だったが、声は耳が喜ぶセクシーボイス。特にウィスパーボイスがいい。ヘッドフォンをして聞きたい。

パートナーも華麗な舞台転換に夢中になって魅入っていた。

「怪人はオペラ座の地下にあんなステキ空間をどうやって作り出したのだろう…DIY大好きかよ」ちなみに後半、一部入眠していたのを私は見逃していないぞ。

とにかく贅沢な2時間半だった。耳が幸せとはこのこと。シアターから夢見心地のまま帰路につき、就寝。